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  • 2018.02.25 Sunday
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久しぶりにラジオを作る

注意
本記事に記載してあることを参考にして追試やコピー製作を行うのは自由ですが、その結果生じるあらゆることがらについて本記事の作者(Sakai, Satoru)は一切責任を負いません。


CADはアンインストールして久しいwineとBSch3Vを再度sfsで導入しています。
負荷抵抗の値を書き忘れました。2.2k です。セット全体としては検波段の後、エレキットのアンプ(PS-3238, NJM2073DによるBTL)を接続しています。

セット概観 紛らわしいですが周波数が刻んであるダイヤルの方が、再生調整です。


数年前に部品を集めたまま計画放棄となっていたラジオを、何を思ったか突如形にしてみました。

形式はありふれた再生検波回路です。同調にはかつて市販されていた、劣化版の並四コイル(ボビンがボール紙)に、これまた中国製(設計は国内メーカーらしいが)のエアバリコンを使います。

トランジスタにはGaAs MESFET の SGM2006M(SONY)を使っています。

トランジスタや真空管を使った検波回路はグリッド検波とプレート検波に大別されます。前者は真空管やトランジスタの整流作用を用いて直線検波を目指すものです。後者は動作点における非直線部分(例えばFET のID-VGSグラフの立ち上がり付近)を用いて2乗検波させるものです。

プレート検波は原理的に高感度であり、また同調回路に対して高インピーダンスに構成できるため同調回路のQを活かせるので分離の点でも有利です。反面、低歪で復調できる最適動作範囲が狭いので扱いうる信号範囲が限られます。

一方、グリッド検波は大信号入力に対して強く(というより、ある程度の入力レベルがないと厳しい)プレート検波に比べれば検波歪みを然程考慮せずに動作点を選べるので結果的に検波出力を稼ぐことが可能です。

これらの特徴から入力信号の小さい短波放送を聴く場合はプレート検波、大電力局の揃っている国内中波を聴くならグリッド検波が適している、と言えなくもありません。
なお、プレート検波回路であっても大信号入力時はグリッド検波に移行します。グリッド検波になりえないデバイス(MOSFET等)を使っている場合は盛大に歪みます。


いずれも、再生回路を併用することで少ない球数で実用的なラジオを構成できることから、真空管時代には広く使われました。

ところがバイポーラトランジスタでは、元々入力インピーダンスの低い素子であり同調回路とのマッチングの(受信バンド全域での)最適化が難しいことから、ストレート方式のラジオにはほとんど使われることがありません。

ではFETはどうか、というとJFETではかなりの報告例がありました。グリッド検波で動作させるのはなかなか難しいので、プレート検波回路としてリモートカットオフな石を選び(註1)動作点に注意を払うことで実用的なラジオを構成することが可能です。短波帯では前述のように扱う信号範囲が狭いのと、どのみちプリセレクタやアッテネータの世話になるので、むしろ設計や運用は容易だったりします。

MOSFETでは余り例を見なかったような気がします。原理はJFETと同様ですがグリッド検波は構成しにくいはずです。但しゲート保護ダイオードを内蔵している石の場合、このダイオードがどう効いてくるかがよく分からないところがありました。過去に何度か実験したのですが、何故かJFETのほうが音が良いこともあって追求するのを止めてしまいました。

今回採用したSGM2006Mは本来UHF帯用のGaAs MESFETです。この、MES、である点が最大のポイントです。この部分を使って真のグリッド検波を実現できないか、という訳です。

で、実験した結果はですね。

1)検波段にセラミックイヤホン直結ではAFNとTBSしか聞こえない。
話が前後しますが私の住んでいる和光市の場合、一番強力なのがTBS、次にAFNになります。これは先日実家から引き上げてきた再生式ラジオ(2SK125使用)で確認しています。なお、一般的なスーパーヘテロダインではAGCが掛かるので差が分かりにくいです。この2局については電界強度の強弱もさることながら、周波数的にバリコンのQが稼げるところにあるというのが大きいような気もします。

並四コイルを使っているのでアンテナ線を要します。部屋住みの身としては、水平部20m高級逆Lアンテナなんぞ張れるはずもなく、部屋の天井近くに這わせた数メートルのビニール線です。アースは冷蔵庫用の保安アースを使っています。繋ぐとするとノイズが消えますから効いていると思います。
以前、スパイダーコイルを使ったダイオード検波回路でもNHK第1は聞こえました。ダイオードに負けるFET検波、いかんぞこれは。

2)TBSなら電源を投入しなくても聞こえる。
FETがダイオードとして動作している証拠ですね。また、このことからNHKは勿論、AFN(和光市に送信所があるスーパーローカル局、ビームは反対向いてますが)ですら聞こえない低感度回路、ということが分かります。セラミックイヤホンが劣化している可能性もありますが。

AFアンプ(エレキットPS-3238)を接続したところとりあえずNHK第1、第2、文化放送まで受信できました。全体の構成はひとまずこれで確定として、検波回路の動作点を弄って実験してみました。まともな測定器が何一つないので、耳だけが頼りです(註2)。

ソースにある半固定抵抗(VR2)を調整してバイアスを浅くしIDを増やすとAFNやTBSは音が大きくなり音質も改善されますが、NHK等は音が小さくなりました。グリッド検波の特徴がよく現れていると思います。
反対にバイアスを深くするとNHKは聴きとりやすくなります。小信号に対するプレート検波の有利さが発揮されています。

ということで復調音の歪みが少ないぎりぎりのところ(註3)に設定しました。また、組み立てが悪くて浮遊容量がかさんだらしく、バリコンの羽が随分抜けたところでようやくNHK第1を受信したので、少しでも容量を減らすべく同調回路とゲートを繋ぐコンデンサを思いきって小さくしてあります。最初は100pでした。音が小さくなるか、と思ったのですが聴いた感じでは差はほとんど感じられませんでした。これでとりあえずセットとして纏まるかと一息ついたのもつかの間。

TBSが通り抜けするのですよ。

NHKは比較的離れているので何とか分離できますが、文化放送はかなり厳しい。この局は私のロケーションでは深夜になるとフェージングも感じられるくらいなのでなおさら。再生を目一杯かけてどうにかなる程度。油断すると発振してしまいます。発振器はラジオになりえません。

うーむ、なかなか思うようにいかんなあ。解決策として構成を高1ラジオに変更して分離を稼ぐか、新しいデバイスを探すか。

ネタが増えただけで終わりそうな予感。


(註1)例えば2SK61等。もっともFETは大抵リモートカットオフだけど。動作が特性曲線の傾き範囲に依存する場合、同じIDSSランクであっても動作しないことがあった。

(註2)動作各々の電流を控えるのを忘れてしまいましたが、検波段だけで2mAくらいからです。これより増えることはないはずです。セット全体としてはまともな音量で聴いた場合、3Vで20mAくらい消費しました。

(註3)今回、検波器の負荷についての検討は見送りました。これはこれで結構大変なので。今はシュミレータが使えるからやろうと思えばいつでも、と思った次の瞬間、SGM2006Mのspiceモデルってどこよ、と気づいた次第。

付記
SGM2006Mの静特性を眺めると分かるのですが、VDSが2V未満の場合、VDSに応じてIDは大きく動きます。電源3VでVG1Sが-1Vとかだとまさにこの状態になり、結果としてこのままでは減電圧特性が大変よろしくない回路になっております。これはバッテリー運用とする場合致命的といえるでしょう。
追試される場合は念のためご留意ください。


ACラインフィルタ逝く

破損したラインフィルタ。印刷されている回路図を見る限り、コンデンサ側のトラブルと思われる。

今週前半、ちょっと帰省していました。で、実家で遭遇した出来事なんぞを。

毎度帰省すると初日にテーブルタップのコンセントを差します。で、ラジオやSSG等ワークベンチにある機材一式の通電試験をやるのです。
で、今回初日は問題ありませんでした、初日は。

2日目。雨の中、思うように撮影できずに戻ってきて、気分転換に40mbでも聴こうと思ってスイッチを入れたら音が出ない。ついにイカれたか?と思って他の機材もチェックするがどれも電源が入らない。コンセントは繋がっているし、とコードを辿って各種機材のコードが差してあるテーブルタップを見たら、な、なんと!周囲に謎の粉末をまき散らした状態でぶっ壊れていたのですね。

回路図から推測するに原因はコンデンサのパンク(絶縁不良によるショート、発熱)だと思われる。思われる、というのは破損部分はリード線を残して木っ端微塵になってしまったため。かなりの音響を伴ったはずだが、聴いた人がいないのは事故発生時に家族全員留守だったから。一歩間違えば火災発生の可能性もあった訳で、掃除しながら些かぞっとしましたよ。


話はちょっと横道にそれてなおかつ長くなります。このフィルターはストレート受信機の製作に凝っていた中学生の頃、誘導ハム対策に近所の無線屋で買ってきたもの。元々コモンモードノイズ対策に使うものだと思います。子供の小遣いで買えるものだから性能も推して知るべし。しかし、安定化電源のAC側に挿入したところブーンというハム音はピタリと止まったのですな。
それ以来、四半世紀以上の長きにわたって我がワークベンチの電源ラインの一翼を担ってくれていた訳です。

掃除を済ませて、テーブルタップの配線を修理しラジオを動作させてみたらフィルターはなくてもハム音は出ませんでした。引越しして子供当時とは住んでいる建物が違うということもありますが、現在使っている受信機の設計が(それなりに)洗練されているためでもあります。

アマチュア無線を聞くには国内の大電力局を相手にしても100dB以上(できれば120dB程度)の利得が必要です。中学生の当時凝っていたストレート受信機、すなわちダイレクトコンバージョン受信機ではその必要ゲインのほとんどを低周波増幅器で稼ぎださねばなりませんでした。

具体的にはRF増幅で20dB未満、検波にアクティブタイプのバラモジを使えば0dB(コイルやトランスの挿入損失とで相殺)前後ですが、ここで格好つけてダイオードミキサーなんぞを使うからAF増幅はやはり100dB(!)を目標にがんばらなくてはならない。このため電力増幅はLM386Nだけでは足りず、トランジスタでプリアンプを組まなくてはなりませんでした。こんな高利得アンプ(勿論所定の利得には遠く及ばないまま)を安定かつ低ノイズで動作させるにはかなりの知識と経験が必要であり、当時の俺はそこまで及ばなかった、ということです。ハム音拾いまくりで散々往生した挙句、このラインフィルタ挿入をもって解決としたのでした。対処療法良くない!と昔の自分に言って聞かせたいぞ、まったく。

今使っているのは(それでも作ってから10年以上経過している訳だが)
1)マルチバンドセパレートダインレシーバー
プリアンプ付きプリセレクター
RFバッファ
FET2石によるセパレートダイン検波
トランジスタ2段によるオーディオLPF
トランジスタによる2段A級アンプ

2)7MHz専用受信機
高1中2低1のシングルスーパーでミキサーにはDBMとポストアンプの組み合わせ。

いずれも利得配分に留意し無理の無い設計と組み立て(?)にしてある。コンデションが安定していて、1)のセパレートダインでも10MHzのCW(上級局向けのバンドだけれど結構スローだ)や18MHzのSSBが聞こえていました。18MHzを捕らえたのは初めてではなかろうか。やはりきちんと作ったものは長く使えるのでありました。

話を戻します。

母が扇風機を新調したから組み立てろ、というので組み立てました。リモコン付きなんだけど首振り機能はリモコン対応していない。何か仕様に一貫性がないですが、かなり安かったらしいので我慢しましょう。
で、この扇風機のモーターハウジングに製造年が書かれたシールが貼ってあって使用期間○○年とか書いてありました。最近の製品はこうなのかしらん。それとも安物だけ?

旧い扇風機が原因の火災が話題になることがありますが、今回のラインフィルタの突然死を思うと用心するに越したことはない、と改めて思ったのです。


久しぶりに動かしてみたが



机の上を整理したらがらんとしてしまったので、ラジオなんぞを置いてみました。
以前も記事にしたことのある、新潟から持ってきた再生検波方式のストレートラジオです。

普通に使えるのですが、高いほう(文化放送あたりから上)で引き込みが生じてチューニングしずらいことが判明。

バンド変更に関する考察、というか寝言

ラジオを作る、というのは、ここ数年の懸案であった。懸案というだけあってまったく進んでいない。

国内中波を聴く分には既に市販品が2台あって、さらに先日実家から自作再生検波式を回収してきたので合計3台。
このうえさらに作るならば短波用、いわゆるBCL用途になる。

ちょっとネットで調べたら、主な海外日本語局が出ているのは49,41,31mb。25や19mbは少数のようだ。冬の周波数ですね。

短波ラジオに限らずマルチバンダーを作ろうとすると問題になるのはバンド切り替えをどうするかである。昔自作したのは4回路3接点(※)のロータリースイッチをフルに使い、1チャンネルあたり近接する2バンドを押し込み(例えば49mbと41mb)、バリコンはボールドライブで減速してそれなりに実用レベルに仕上げたことがあった。
通常、多回路多接点スイッチを使う場合はプリント基板に直接ハンダ付けし誤配線しないように作るのだけれど、面倒なのとケース組込み時のレイアウトの自由度が損なわれて不便なのとでリード線で配線したのだった... よく間違えずに配線したもんである。

スイッチ切り替え方式は迅速にQSYできるのでメーカー製市販ラジオは全てこの方式だが、後からいろいろ追加しながら実験したい、という時はプラグイン方式のほうが具合がいい。

大昔の人は真空管ソケットに合わせてコイルボビン(プラグインボビンと称した、と思う)を作り、必要に応じてコイルを巻くのであった。バンドを変える度に抜いたり差したりしていた訳で手間も大変だが真空管の熱で火傷しなかったのか、とも思う。

プラグインボビン自体は他にも使い道があって、メジャーなところだとディップメーターがある。俺も作って実用に供したことがある(今でも実家にある)。ついでに書くとディップメーターを安定的に動作(※2)させるコツは、持てる範囲で大きく作ること、である。

トランジスタラジオでもプラグインボビンを使っていいはずだけれど、やはりサイズ的なアンバランスが目立つためか、だんだん見かけなくなった。

プラグインボビンを使わないでプラグイン構造を実現するのにカードエッジコネクタと基板(自作の場合はおそらく蛇の目基板)を使う手があり、これは俺の記憶違いでなければ某連盟の偉い人(既にサイレントキーです、念のため)のアイデアらしい。これはコイルやコンデンサのみならず、ヘッドアンプやバッファなんぞもまとめておけば交換式フロントエンドとしての発展性があって、凄い!と思ったのだが、具体的な製作事例は余り見かけない。というか見たことない。俺が不勉強なだけか。

21世紀も10分の1を経過した現在、使いやすい汎用カードエッジコネクタ、というのが果たして秋葉原の部品屋の軒先にあるかどうか、その辺から確かめなくてはなるまい。パソコンではまだまだ使われているから、そいつを流用するのが確実だがラジオ用にはちょっと大きすぎる。

このほか、D-SUBコネクタを使う、何かのターミナルとDIP-ICのソケットを使う、といった思いつきもあるが、実用上、特に強度面で問題ないかどうか検討が必要だろう。

※当時、一般用試作・学校教材向けにメーカーが市販していたスイッチは、何故か接点が最大12個のものが多かった。このため、
1回路12接点
2回路6接点
3回路4接点
4回路3接点
6回路2接点
で、かつタイミングはショート・ノンショートの2種類、しかない(え?)。メーカーの在庫管理の苦労が偲ばれる。
尚、これ以上回路を増やすには1軸多段構造にしなくてはならない。昔の無線機なんぞに使われていた開放構造の製品はケース内でやたら場所をとって使いにくかった。後年、密閉構造の小型な製品が安く出回ったので自作測定器なんかによく使った。

※2ディップメーターの動作原理を考えると、この表現には矛盾を感じるなあ。


ローカル局のフェージング、か?

チューニングダイヤルにはボールドライブを奢っているのですが、実家で使っていたときは局数が少ないこともあり、ダイヤル目盛をつけていませんでした。いずれ付けなくては。


実家に残してある私物をいい加減に片付けなくてならなくなり、先日少し引き上げてきたのですが、そのうちの一つ。自作の中波ラジオです。

内容はFETを使った再生検波です。アンプにLM380なんぞを使ったおかげで高電圧(といっても10V前後)を要し、合わせるACアダプタを選ぶラジオです。

実家のある新潟には中波は3波(NHK2波およびBSN)しかないので、選択度については然程神経を使っていなかったのですが、ここ関東ではどんなものか?果たして実用になるのか?おおいに興味があるところ。

結果はですね、充分実用になりました。NHK、NHK第2、AFN、TBS、文化放送、ニッポン放送、全て分離できました。



このラジオの特徴の一つが、この大型空芯コイルです。回路ゲインが大きいということもあり、アンテナ線、アース線なしで充分な出力を得ています。

但しバンド全体を俯瞰すると、出力にムラがあります。これは低い方はバリコンの、高い方はコイルのQが下がるためでして、AGCを装備していない以上しかたないところです。

また、電波の強弱(フェージングなど)が直接音の大きさに反映されます。で、聴いていて気づいたのですがAFNって割に音量レベルが動きますね。送信所はすぐ近くにありますのでフェージングではなく、単に変調レベルの管理上の問題なのかも。


BSch3V(Windows)が動いたので


以前動かしたのはQt版でした。QtいれたくないのでWindows版をwine 経由で動かしてます。これが、ライブラリが見つからない、と言われて長らく動かせなかったのですが、何のことはない、初期化プログラムも一緒に入ってました。 

ということで、久しぶりに回路書いてみました。
例によって一応ラジオ何ですが... 赤線で囲った部分が音質に影響するところ。(A)がHPF, (B)がLPF+HPF, (C)がBPF に相当する(はず)。
問題はこれらがバイアス回路と兼用になっていることで、自由気ままに定数を選ぶという訳にはいかないこと。
加えて使うトランジスタ(回路記号はDGMOSFETですが、MESFETを使うかもしれない)の怪しげな動作も手伝って、もはや設計不能なことにw


高周波多段増幅回路 その3

承前

一応、能動素子に関する考察。

●扱う周波数が低めなので基本的に何でも使用できるが、電力素子やスイッチング素子は避ける。
●ポータブル運用(電池による動作)を前提にするので、動作に高圧を要するものも避ける。
●選択度を司る同調回路の負荷になりにくい、即ち入力インピーダンスを高く取れそうな素子が良い。
●AGC回路を容易に構成できたほうが良い。

うーん、デュアルゲートMOSFETがベスト、か。面白くもなんともないですね。内部でDGFETカスコード接続と等価な2SK241(旧い!)もあり、か?でもこれは結構VDDを要求したような。

JFETも最近は低雑音で|yfs|の大きな製品もあるので吟味したいところ。

高周波多段増幅 その2

同調回路(共振回路)に関する検討

秋葉原で基幹部品を探してみた。
結果、コイル及びVCともあるにはあった。流石秋葉原である。但し、かなり高額ではあるが。

VCを採用した場合、取り扱いの容易さを得るべく連バリを使いたいところだが、高周波多段増幅回路の場合、入出力に同一周波数で同調する共振回路が存在することとなりVC経由で発振してしまうことが予想される。

この場合はVCの各セクションをシールドするしかなく、例えば、AMFMチューナー向VCであれば、中波-FM-中波-FMのように羽が並ぶのが普通なのでFMのセクションをローター、ステータともに接地してしまうのである。

今日、秋葉原で見つけたVCはエアバリ430PF2連だったからこの方法は使えない。ポリバリはいわゆるハイポリバリコン(但し中国製)であり、パッキングコンデンサーの使用を前提としたスーパー向の製品らしかった。

いずれも、今回の用途にはちょっと使いにくいと思われる。

VCの無負荷Qが実際はどの程度か気になるところであるが、参考になりそうなサイトを発見。 ここにVCのQを実測したページがある。流石、形状が大きいだけあって、エアバリもポリバリもなかなかの高性能である。

一方、固定Cではどうかというと、例えばこちら。 うーむ、モノにもよるが、VCの1/3から1/10程度といったところか。
※上記参考サイトにおける、測定時の周波数に大差があるので単純比較はできないことに注意※

発振対策からVCの採用を見送り、固定Cを使用したスイッチ切り替え方式を採るとすると、同調回路単体に過度の期待は禁物といえるのではなかろうか。




Firefox が Reader8 を認めない。何故?

前記事の高周波多段増幅ラジオの続き。
wikipediaの記事にも指摘されている、この形式のラジオの問題点は次の通り。

1)受信バンドの上と下とで帯域幅が変わる。
2)複数の同調回路の同調を同一周波数に維持することが難しい。
3)受信バンドが広いと、利得が一定しない。

1)については、これは確かに解決の難しい問題でして、ゆえにスーパーへテロダインの隆盛を見ることになる訳ですが、とりあえずバンドの上の方を優先するしかないですね。後は実用に供してみて、音質と選択度との妥協点を探るしかありません。この点、再生検波だと再生度合の調整でなんとかできて便利です(但し別の理由で音が悪い)

2)VCを使うと確かにそうなります。しかし、大昔は部品自体が大きくて余り現実的ではなかったのですが、21世紀の現在、目的周波数ごとに固定LCで同調回路を組んでスイッチで切替える、という方法もあります。昔のテレビのチャンネル切替と同じ方法です。この場合でも、温度や湿度といった環境変化に対する対策は講じなくてはなりません。

3)有り余る利得を活かして(?)AGCを施せば良い、と思いましたがその調整範囲は2段増幅だとせいぜい20dB程度ではなかろうか。PINダイオード等でアッテネータを組んだ方がいいかもしれません。強力に負帰還を施してフラットアンプにしてしまう方法もありますが、広帯域アンプならともかく、利得を損なうのは本末転倒かと。

以上を踏まえて青写真(というか例によって妄想)

●初段入力はバーアンテナとVCによる標準的なもの。ワイヤーアンテナやアースなんかは使いたくないので。プリセレクター的動作。

●段間は同調回路付きトランス結合。相当ポピュラーな回路ですが、しかし、理論計算による設計は困難を極めそうです。

●終段出力も同様に。但し検波回路はダイオードを使った直線検波(倍電圧回路)なので、容量結合も可能。

段間及び終段の同調回路はVCに寄らず、スイッチ切替えによる方法をとれば3連VC等と言う特殊な部品を使用しなくても、最低限の実用性は確保できるのではなかろうか。

最大の難関は同調回路付きトランス結合(要するに455kHzIFTと同じ)のトランスの設計と製作。スイッチ切替えともなると形状を小さくしなくてはならず、コア入りでQuを高く保つトランス、というのはこうやって文字にするだけでも頭が痛くなりそうです。
昔から使われているシールドケース入りのコイル(FCZコイルとかIFT)のQuがいかに小さいものであるかは使ったことのある人は良く解かると思います。455kHzIFTなんて3本使ってあの程度の帯域幅しか得られませんから。
となると、後は空芯コイルか、小型のバーアンテナをシールドするか(これも無謀だ)。

高周波多段増幅、ネタで終わりそうな予感。

高周波多段増幅の誘惑

いわゆるラジオ(中波AMラジオ)の回路構成には大別してスーパーヘテロダイン(以下スーパー)とストレートの二つがあって、一般にスーパーのほうが(特に選択度の点で)性能を出しやすいということで市販の製品のほとんどがスーパーなのですね。

大昔は局数もさほどなかったので、ストレートでも実用になった時代があって当時の回路を眺めていると今ではちょっと採用しないようなものもあります。

その一つ、高周波多段増幅。2-V-1 とか 3-V-1 とか。検波前の信号レベルを稼ぐことで、S/N比を改善しようというものです。問題点は極間容量の働きで発振しやすいことで、先人は逆相の信号を入力側に戻すことでこの問題を解決しました(いわゆる中和、ニュートロ)。
また、同じ多段増幅でも同調回路を固定しておける中間周波増幅(設計にもよるが一応高周波、です)と違って、検波前ともなれば選局機構(ほとんどバリコン)の実装をどうするかという機械的制約も絡んできまして、結局その辺の手間ひまはコストに反映せざるを得ませんから、きちんと動作する高周波多段増幅付ラジオというのはかなりの高級機だった訳です。

半導体時代になると、低周波増幅段のS/N比が大きく改善したこと、デバイスの増幅度が向上して段数を増やさなくてもよくなったこと、等などあってほとんど忘れられた気配があります。
まあ、実際はICなんかは多段増幅そのものですから外から分からなくなっているだけ、ともいえます。さらに、中和によらず段間にディレイラインを用いることで発振を回避するという回路もあって、ページャの受信機ICに使われているようです(昔、雑誌で見たことがあるだけですが)
デュアルゲートFETは極間容量が少なくて発振しにくく、短波帯(3〜30MHz)くらいであれば2,3段の増幅回路は容易に組めました。ということで、この方法でラジオを実験してみるのも面白いかも、と目論んでいる次第。

さてさて。

何でこんなことを急に思いついたのかというと、今読んでいる小説にちょっことばかり言及があり、読んだ途端に僕の脳細胞が活性化して昔を思い出したから、に他なりません。


※Wikipeidaに記事がありました。高周波同調受信機 で検索してみてください。しかし、過去の事実に基づくのでいたしかたないとはいえ、受信機である以上(スペクトラム拡散通信に用いる場合は別として)同調させて使うのはどの回路形式でも当然ですから、多段増幅方式に特に冠するのもどうかと。

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